2022年5月8日に行われたおれど会の研究成果報告です。教室にて対面で実施、参加人数は6人でした。
今回のテーマは「聴覚情報について」です。言語的な音声、自然音や物音、音楽などについての困りごとについて話されました。
1.急に大きな音が鳴ったとき、大きく驚く。(聴覚過敏?)
【例】扉を勢いよく閉める音、電車の音
【意見】
・自分はなるべく音をたてないように生活する
・その時々のコンディションで感受性が変わる
→アルコール摂取で音楽が気持ちよく聞こえる。鬱の時はある程度の音量の音楽は頭に響く。テレビタレントや音楽の曲調についていくエネルギーがない。鬱になると普段平気な音でもしんどくなったりする。グリッチノイズ音(デジタル機器のノイズ音)が「おいしく」聞こえる時がある。
・ノイズキャンセリングイヤホンを使用する
・インターホンや着信音が苦手→置き配、宅配ボックスの活用
・トラウマとの関係性もある
2.内容が頭に入ってこないことがある。
【表現】「読んでいて目が滑る、の聴覚版」「すぐ頭から抜けていったりする」
【意見】
・特に疲れている時に多い
・文字情報があると助かる、口頭以外での伝達も含めてもらう
・音声認識、文字起こしを使用する
・聞きながらメモするのが難しい、何をメモすればいいか分からない
・書いて見せる(筆談する)と、相手も書いて返してくれることが多くて便利
・大事なことは複数回言ってもらう、聞き返す
・言語情報か非言語情報かによって得意/苦手が違うことは、聴覚情報を得るのが得意/苦手ということとは違いそう
3.集中できる環境
・雑音があった方が良い人とない方が良い人がいる、時と場合にもよる
→「雑音がある環境の方が周りの声が情報として入ってこないから集中できる」
「自習室、図書館が苦手」「静かすぎる」
4.幻聴
【意見】
・幻聴はイヤホンからの音声のように聞こえてくる
・精神的不調時の幻聴→自殺教唆、どうやったら抵抗できるのか?
・躁になると音楽が良く聞こえる
5.大勢の人がいる状況で、適切に声を聞き分けられない。
【意見】
・選択的集中の苦手さ?
・カクテルパーティ効果や投薬によるノルアドレナリンの効果がありそう
・以前は聞き分けられなかったが、今は聞き分けられるようになった
研究成果報告は以上です。お読みいただきありがとうございました!
(担当:不知火)