去る3月25日、卒業式の日に、おれど会が行われました。
(実は、約300日前の記事にあります「コミュニケーションについて」のおれど会から今回の記事の会までに、2回開催がありましたが、先延ばしにより記憶が消失しました。ナレッジが共有できずに消えてしまったことを申し訳なく思います。)
テーマは「開示」について。参加人数は5人で、メンバーのお宅をお借りし、2時間かけてじっくりと実施しました。
体調確認を終えたのち、各自1枚の白紙に、「開示」に関する困りごとを書き出してもらいました。
この方法は最近取り入れたものです。何を話し何を秘密にしておくかを考えたり、紙に整理することで発表しやすくする狙いがあります。
また、発表を聞き逃したメンバーがその元になった紙を見せてもらうことで、話についていけなくなることを防いでいます。
各自の困りごとの発表が済むと、たくさんの共感で議論が活発に進み、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
結論です。
- 困りごとがあったら伝えよう。障害名(ラベル)じゃなくてもよくて、信用につながる可能性がある。
- とは言え、困りごとに向き合うのもしんどいことである。
- 困りごとに向き合ったり配慮を求めたりする上で、どこまでが障害による困りごとで、どこからが努力しなければならないラインなのかという線引きの正解がない。
- 開示先の相手は、理解者かどうかを見極めて慎重に選ぶ必要がある。
- ここでの理解というのは、障害理解に限らず、分かろうとしたり、話を聞こうとしてくれる態度のこと。必ずしも考えが一致しなくともよい。
- 開示先とは、何らかの利害の一致や、開示を望まれる前向きな理由があるとよい(「お互い関係を良好にしたいと思っている」「一緒に困りごとの軽減を試みることで、お互いにメリットがある」など)
- 開示の目的には、「許し・配慮を得る」「説明の簡易化・説得力強化」「困りごとの軽減方法の共同開発」「お互いに何らかのメリットを生み出す」のおおまかに4種類が出ました。
短めのまとめになりましたが、研究成果は以上です。
以下はちょっとした近況報告です。
- 卒業式では、大学を卒業するメンバーを、大学に残るメンバーが送り出し、集合写真を撮るなど暖かい交流がありました。
- サークルメンバーの中から有志で2名、「滝山病院問題を考える市民と議員の連絡会議」に加入しました。入院経験のあるメンバーも複数在籍しているため、精神科入院問題についても少しづつ考えていきたいと思います。
- 当サークルは、筑波大生を中心にいつでも入会を受け付けており、今春は3名のメンバーを迎えることができました。新メンバーの参加しやすい企画を頑張っていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。