2022年9月26日に行われたメンバー別おれど会の研究成果報告です。教室にて対面で実施、参加人数は9名でした。
○語り手の特性
・激しい気分の波
・別の自分がいる感覚
○困り事/経験
・違う気分のときの記憶がいまいち思い出せないため、人生の大きな決断ができない(決断がすぐ覆る)。また、一つのことをずっと継続することができない。
<例>
↓二週間後
鬱:現実的なアイデアを忘れ、 鬱なアイデア(自殺企図等)を思いつく→寝たきりのため実行できない
↓二週間後
躁:現実的なアイデアと鬱なアイデアを忘れ、躁なアイデアを思いつく→躁なアイデアを実行
・・・結果的に色々な気分(視野)で思いつくアイデアどうしを比較できず人生の大きな決断ができない。あるいは決断がすぐに覆る
○対策として行っていることと、その問題点
対策:考えたことを書き残す
→書き残されたメモを見て参考にできることはあるが、下記のように問題点がいくつかあるため完全に解決することはできない
問題点:躁のときはメモを見てもスルーしてしまう。「絶対うまくいく」という思い込みが激しく、メモを見ても実感がわかずスルーしてしまう。衝動性が大きくなるため、もしメモを見て頭の片隅で「アイデアを実行したらキャパシティを超える」と理解できたとしても、何かをやりたいという衝動が勝ってしまう
問題点:鬱のときは頭が働かずメモを書く・見ることを忘れてしまうことがある
問題点:破滅的な気分のときはメモを書く・見るという健全な行為を避けてしまう
問題点:鬱や破滅的な気分のときは「躁や安定期で体が動くうちに自死しろ」というメモを残すことあり、実際体が動くようになってから乗っ取られたかのようにそのメモに従って自殺行為の一歩手前まで行動に移してしまう(死に対する恐怖で我にかえる)。これによって何かの拍子で実際に自死してしまうと周囲の人を悲しませることになる
→発見:自死すべきだと思う理由まで書けば安定期に解決策をメモに書いて次の鬱になったときの自分に提案できるのではないか
→理由のない希死念慮には解決策を提示できない
→対策:服薬でそもそも希死念慮が生じないようにする。
→服薬で希死念慮が治まることもあるが、効かないことも多々ある。
研究成果報告は以上です。