NACのブログ

NeurodivergentsAnonymousCircle(NAC)のブログです。

#3 おれど会: 希死念慮についての当事者研究

2021年11月17日に行われたおれど会の研究成果報告です。教室にて対面で実施、参加人数は7名でした。

当事者研究では、研究発表によって周囲/社会の知識をアップデートすることが目的の一つとされています。そのため、このブログで研究成果報告を行います。

 

 

共通していた困り事/経験

 

希死念慮が発生すると、頭の中が希死念慮でいっぱいになり、他のことが考えられなくなる。自分を大切に思ってくれている人が悲しむといったことも、考えられなくなってしまう。

→他のメンバーのコメント1: 希死念慮から目を逸らせるよう、周囲のひと (NACのメンバー同士など) が他の楽しいことに誘導する。

→他のメンバーのコメント2: 一人暮らしなどで周囲の人がいないときは難しい。

 

・慢性的なストレスに晒されている中で、急性のストレスがかかるとレッドラインを超えて死にたくなる。

 

・「ゾンビ状態」(動けない状態)が続くと死にたくなる。

 

・口癖的に心の中で死にたいと唱えることがある。

 

・死にたいとは思わないが、消えたいと思うことはある。

 

・服薬で希死念慮がある程度軽減した。

 

各メンバーそれぞれのユニークな困り事/経験

※ここでいうユニークとは、その日の参加者の中では珍しかったという意味です。当事者研究はメンバー同士の同じところも違うところも大事にします。

 

・死にたいとは思わないが、生きることに対して消極的だ。

 

・自分は自傷や未遂をしたことがないから、自分の希死念慮は本物の死にたさではないという感覚。

→他のメンバーのコメント: 客観的には本物の死にたさに見える。

 

研究成果報告は以上です。